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小林よしのり
2014.4.4 04:57

「アンネの日記」破損犯はネットの陰謀論に嵌っていた


アンネの日記」破損事件の容疑者(36)が再逮捕された。

一年くらい前から破り始めた」と言う。

一年も前からの犯行だったわけで、だからあんなに多くの

図書館で破損した本が見つかったわけである。

 

容疑者は「館内の防犯カメラに映らない場所に移動して

やった」と供述している。

精神鑑定が必要な男で、心神喪失と鑑定されれば、
責任能力
なしで、刑法39条の適用となり、処罰されない。

だから実名報道が出来ないのだ。

 

動機については「インターネットで、「アンネの日記」は

アンネ自身が書いたものではないとするサイトを
幾つも見た。
自分もアンネが書いていないと判断し、
批判するためにやった
と言っている。

やっぱりネットの中に氾濫する陰謀論に嵌った者だった。

 

反日活動にユダヤ人を巻き込むため、韓国人が
やった、
中国の謀略だ」と言っていた自称保守の
政治家や、言論人や、
ネット右翼がいっぱいいた。

憎韓・嫌中教に嵌った信者たちは、無責任極まりない。

彼ら、彼女らも、心神喪失状態だったのだろうか?

責任が問えないのは不思議だ。

 

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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